カナリーの米国株10-Kコレクション

米国株10-KやAnnual reportの訳を気の向くままに

スピンオフされる予定のGEヘルスケアをみる。スピンオフ時の株価についても解説

目次

 

GEは来年あたりにヘルスケア部門をスピンオフする予定ですね。スピンオフを楽しみに待っている方も多いのではないでしょうか。スピンオフされれば収益が安定しているヘルスケア部門のみに投資できますからね。今回はそのGEのヘルスケア部門を単体でみてみようかと思います。とはいっても公表されている情報は限られておりますが…。

 

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データはGEのアニュアルレポート内のセグメント別の決算報告からとってきています。

 

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(GE annual report 2017より引用)

実は、この"利益"が営業利益を指しているのか、純利益を指しているのかいまいち分かりません。普通はきちんと明記されているケースが多いのですが…。ただこの数字の記載がある表の構成をみると、営業利益っぽいので営業利益だとカナリーは考えています。

 

因みに直近3年の年平均成長率はこんな感じ。

 

売上高年平均成長率

1.47%

営業利益年平均成長率

4.21%

 

上記の数字が営業利益だと考えて、ここからカナリーが勝手に純利益を推定したいと思います。推定といっても、上記の営業利益らしき数字から法人税を差し引くだけですが…。法人税率を改正前の35%としてざっくり計算するとこんな感じになります。

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(カナリーの勝手な憶測より引用)

 

更に乱暴な推測となりますが、前期の純利益に対するPERにて20倍で取引されると仮定した場合、GEヘルスケア時価は448億ドルくらいになるかな?と思われます。

 

資産額等が分からないためROEなどは出せませんでした…。

 

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  • スピンオフ時の株価はどうなるか。

 

GEヘルスケアやGEの株価が長期的にどうなるかは占い師ではないので良く分かりませんが、スピンオフされた時点では一般的というか理論的にはおおよそこのようになります。

 

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まあ当たり前といえば当たり前です(笑)。スピンオフ後のGE本体株価とヘルスケア株価の大小関係は図とは逆になる気もしますが、こっちのほうがイメージしやすいと思ったのでそうしました。もしスピンオフの際に上記の式が成り立たない場合、裁定取引の機会が生じます。その場合、アービトラージャーがせっせと調整してくれるので、この式が示す関係性から大きく乖離した株価になることはないでしょう。(厳密にいうと、現物の株価ではなく、発行日取引における株価が関連し、更に権利落ち日から株式付与までの期間の無リスク金利も考慮されますが、そこまで気にする方はいないと思うので省きます。)

 

スピンオフ後のGE本体の株価はおおよそ、

 

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となります。ということは、GE本体の株価はスピンオフが成立した時点で、GEヘルスケアの株価分だけ下落することになります。配当落ちをイメージしてもらえればよいと思います。時々、スピンオフで株が付与され、単純に資産額が増えたと勘違いし喜んでいる方をお見掛けしますが、実際はきちんと調整されていますので注意してください(笑)。ただこれはスピンオフの完了時点までの関係性です。その後はお互い別々の道を歩みますから、この式も成り立たなくなります。因みにこのスピンオフにおける株価の関係で一番イメージしやすい具体例はアルトリアとPMのスピンオフだと思います。たまにアルトリアのチャートで2007年あたりに大暴落しているものがありますが、あれは単純にPMの株価分が調整されたためです。

 

あともう一点付け加えると、GEヘルスケア株がスピンオフされる場合、GE本体株保有者にとってはヘルスケア株受け取りの権利落ち日があって、その後に分配日があるわけですが、ヘルスケア株の価格は発行日取引によって、分配前から値付けされていきます。ですから分配前から大体の株価は分かるのかなと思います。

 

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