カナリーの米国株10-Kコレクション

米国株10-KやAnnual reportの訳を気の向くままに

スプリント合併が難しいと思う理由

昨日、FCC(連邦通信委員会)の委員長が、スプリントとT-MobileUSの合併を承認する意向であるとのニュースが流れました。合併の成立は難しいと考えていたカナリーにとっては驚きでした。しかし、依然として司法省の審査が残っており、司法省の審査を乗り越える…

セルジーン投資家が抱える不確実要素(CVRの処理)

現在、セルジーンの投資家はブリストルマイヤーズとの買収が無事成立することをウキウキしながら待っているのではないでしょうか。というのも、セルジーン投資家は買収成立後には現金50ドルとブリストルマイヤーズ株1株、つまり98ドル相当(日々変動)の対価に…

金と金利の関係は不変ではない

金利が上がれば金が下がり、金利が下がれば金が上がるということを最近よく聞きます。理屈としては、金には利息がつかないため、金利が上がってしまうと利息が付く現金の方が魅力的になり、一方で金利が下がればその反対になるということです。 しかし、この…

手作り転換社債について考える

転換社債というのは社債に転換権がくっついているものですが、理論上は社債とワラントが組み合わさったものです。 最近カナリーは、社債と同企業のワラントを組み合わせて、自分で勝手に転換社債ポートフォリオを作ってしまうとどうなるのかということを考え…

株価が100ドル超えたP&Gを分析!

最近、100ドル寸前でくすぶっていたP&Gですが100ドルを超えて高値を記録しました。株式分割調整後で最高値を更新しています。そんなP&Gを見ていきたいと思います。 スポンサーリンク // 売上・利益を分析 ちょっと脱線 なんだかんだでアウトパフォーム(直近1…

スピンオフでの意思決定

アメリカでは資本の効率性などを向上させる手段としてスピンオフが頻繁に行われます。日本では珍しいことでしょうからスピンオフが実際に起こった場合、スピンオフ株を売るのか、持ち続けるのか迷う人も多いのではないでしょうか。もちろん、その判断は投資…

噂に賭けるということ

先日、保険ブローカー大手のAONが、こちらも同業大手のウィリス・タワーズ・ワトソンを買収予定であるとの憶測が大手メディアを中心に流れました。AONといえば、数年前までイングランド名門のサッカークラブ、マンチェスターユナイテッドの胸スポンサーだっ…

1ドル60円になったらどうなるか。

先日読んだこの記事。 www.bloomberg.co.jp カナリーにとって非常に興味深かったです。この記事内では、ゴールドマンサックスのストラテジストのジメルカさんが、将来仮に不況となりアメリカの中央銀行が金利を引き下げた場合、円が強くなって最終的に1ドル6…

JTだけではない、タバコ企業への訴訟

昨日だか一昨年にJTは1480億円ほどの損害賠償をカナダで命じられました。まあ時代の流れってやつでしょうか。タバコ企業にとって訴訟はビジネスを続けていく上で避けては通れないハードルとなっており、フィリップモリスインターナショナル(PMI)やブリティッ…

GNW 利益率40%のスペシャルシチュエーション

GenworthはS&P400に構成されている保険会社です。この企業は現在、中国のOceanwideという企業に買収されることで合意しています。しかし、この買収合意は2016年10月になされたものです。つまり、2年経っても買収が成立していない状態で、その結果、GNWの株価…

セルジーンが-8%暴落

昨日、セルジーンが-8%と暴落しました。ブリストルマイヤーズ株を保有するスターボードがセルジーンの買収案件に対して反対を表明し、大株主であるウェリントンがスターボードの反対表明に呼応したため、買収成立が不安視されて下落しました。一方のブリスト…

PFF嫌いのカナリーが見つけた、まずまずな優先株

以前からカナリーは、優先株はその性質上、中途半端な立ち位置であるがため、基本的には投資先として魅力的ではなく、その集合体であるPFFに投資するのは馬鹿げているという意見を持っており、このスタンスは特に変わりません。特に長期投資家ほど普通株に投…

アメリカの投資銀行株、レバレッジは確かに低い

リーマンショック以降、デンジャラス株として恐れられているのが金融株です。金融危機における金融株の暴落は、世界一の落差を誇る滝、エンジェルホールを凌ぐほど凄まじいものがあります。 さて、そんなアメリカの金融株ですが、カナリーは、アメリカの金融…

バフェットのレッドハット株購入の理由を成長性と断言する人は完全にどうかしている

バフェットは常々、「素晴らしい会社に投資する」と発言し、実際に利益率などが高い企業に投資し利益を得ています。しかし、今回のレッドハット株への投資は「素晴らしい企業への投資」とは全く別の戦略である可能性があります。それにもかかわらず、「バフ…

減配の要因 利払いと買収

米国の高配当株に投資し、配当を再投資する戦略を採用している米国株投資家は多いと思います。今回はそういった方たちにとってネガティブな話、「減配」について書こうかなと思います。 今回は高配当株として扱われていた企業が、売り上げや利益をそれなりに…

テスラの珍しい買収手口

先日テスラはマクスウェル・テクノロジーという企業の買収を発表しました。大体2.3億ドル規模の買収案件となるそうです。 さて、ここから少しマニアックな話になりますが、テスラはマクスウェル・テクノロジーを珍しい手法で買収しようとしています。何が珍…

米国株投資家に喧嘩を売る記事

カナリーが若干イラっときた記事があったので紹介したいと思います。こちら。 www.mag2.com 記事の執筆者は大型米国株に投資し、利益を得る時代は終わったと言っています。まあ未来のことは分かりませんが、ここ数週間で米国株が盛り返してきていることを考…

ヘッジファンドやアクティビティストは友達 in US

ヘッジファンドやアクティビティストと聞くと、常に利益に向かって走り、利益のためならどんなことでも躊躇なく実行する、このようなイメージを持っている方も多いと思います。特に日本ですと、個人投資家とは敵対する立場に立っており、個人投資家を負かし…

GE GE株保有者は面倒なことになるかもしれない (鉄道部門がスピンオフ)

ゼネラルエレクトリックは2019年の2月25日までに鉄道部門をスピンオフする予定であると発表しました。GEは前々から鉄道とヘルスケア部門をスピンオフさせたいと言ってきましたが、先に鉄道部門のスピンオフが決定しました。(SECにファイルされた公式文はこち…

オルタナティブETFはどうなのか

オルタナティブは英語表記で”Alternative”で「代替の」とか「代わりの」といった意味があります。金融では伝統的な株式や債券を購入する運用ではなく、様々な戦略や金融商品を用いて投資することを指します。 さて、日系証券でオルタナティブETFの取り扱いは…

敵対的TOBの利益の可能性とリスク

昨日、伊藤忠がスポーツ用品メーカーのデサント株をTOBすることを発表しました。実質的には敵対的TOBのようですね。このニュースに触発されたので、今回は敵対的TOBについて書こうかと思います。なんか最近こういう投機的な記事を連発しているので、堅実的な…

TOBがあるかもしれない米国銘柄; ハーバライフ (HLF)

ハーバライフ(ティッカー;HLF)は栄養補助食品などを扱う企業です。米国株に長年関わってきたことがある方はご存知かもしれません。この銘柄がお騒がせで問題児であったことを。まあこの話は置いておいて、とにかくこの銘柄は今年中にTOBや株式交換が行われる…

世界の富豪の資産は貧困層38億人の資産と同等。だけど富豪の資産増加を止めることはできない。

最近、世界トップ26の富豪の資産額は、世界で貧困に苦しむ38億人の合算資産と同等だとするオックスファムからの報告が話題になっていますね。お金持ちや企業への課税を強めるべきだという意見もありますが、一方で競争の世界だから仕方がないという意見もあ…

米国株のTOB; ダッチテンダー方式とは

今回は投資家や投機家にチャンスや利益をもたらしてくれるTOBについてです。アメリカだとテンダーオファー(Tender Offer)という言い方をします。TOBとは皆さんご存知の通り、企業が(自社でも他社でも)ある一定の価格で株を投資家から買い集めるというもので…

配当利回り20%超。アメリカのロイヤルティ・トラストとは

今回は配当利回りが20%を超えるような企業たちについてお話ししたいと思います。その企業たちとはロイヤルティ・トラストです。 目次 ロイヤルティ・トラストとは ロイヤルティ・トラストを詳しく見る ロイヤルティ・トラストの損益計算書 ロイヤルティ・ト…

ブリストルマイヤーズがセルジーンを買収。買収で使われるCVRについても解説

年の初めからいきなりビックディールが飛び出しましたね!製薬会社大手のブリストルマイヤーズが同じく製薬会社のセルジーンを買収する予定です。今回はこの買収について詳しく見ていきましょう。 BMYの買収の狙い 過去最大級の融資 セルジーン株主に対する…

SCANAがスペシャルな状況だった話(あけおめ)

あけましておめでとうございます!弱小ブログですが今年もぼちぼち書いていくつもりですので、どうぞよろしくお願い致します。新年1発目の記事ですが、いきなりマニアックな記事を書きたいと思います。もう既に終わってしまった話ですが。 先月、ドミニオン…

DELLの再上場。

5年前に未公開株となったデルですが、再上場することが11日の株主総会で決まり、現地時間28日の今夜、2018年も残り数日というこのタイミングでカムバックしてきます。 今回の再上場はIPOという形式ではなく、株式交換の形式で再上場となります。どういうこと…

ジャンク債と化しているGE債

苦しい状況下にあるGE、ゼネラルエレクトリック。これまでトップ企業として君臨し、過去には格付けでトリプルAを獲得してきた企業です。しかし現在、GEの一部債券は債券価格が60台になるほど売り込まれています。その一部債券というのは主に永久債です。 永…

IB証券(インタラクティブブローカーズ証券)に口座開設してもよいかもしれない人

米国株投資家の中では有名なインタラクティブブローカーズ証券(以下IB証券)。手数料は安いのですが、口座維持手数料がかかったり、初回の入金金額が設定されていたりと、敷居が高いことでも知られています。しかし、色々検討してみるとある程度のお金を積み…